長野県八ヶ岳連峰で7人「滑落事故」を振り返る!事故の原因・予測・予防策は?

滑落事故

また山での事故がまた起きてしまった、7人の滑落事故、3人が亡くなり4人が手当てを受けている状況、迅速な対応(警察・消防)を振り返り、予測はできたのか?原因はまだ発表されておりませんが、素人考えですが「滑落事故」を考えてみたいと思います。

まずは時系列からです。(報道ニュースを参考にしております)

長野県八ヶ岳連峰で7人滑落か
「2018年3月25日8時30分ごろ、長野県の八ヶ岳連峰で、標高およそ2,800メートルの阿弥陀岳に向かっていた7人が滑落したという通報により、警察の山岳遭難救助隊などが救助活動にあたっています。」と事故が発覚し報道されました。
(11:02発表:事故発生から約2時間30分後

7名の安否・無事なのかという状況です。
また、どんな場所で滑落したのだろうという部分も気になります。

 

「警察によりますと、意識がない人もいるとみられる、また、消防によりますと、これまでに、警察のヘリコプターで7人のうち1人が救助されましたが、命に別状はない。」
(11:23発表:事故発生から約2時間50分後

この時点で1人救助されており、敏速な動きと内部連絡が確立されていると感じます。
他6人も無事であってほしいという状況です。

 

「警察によりますと、滑落した7人は同じパーティー。
これまでに警察のヘリコプターで4人が救助され、病院に搬送された。」
(12:02発表:事故発生から約3時間30分後

同じパーティーということが判明し、7人のうち4人が救助され、病院に搬送されたので、残るのは3人となります。

 

八ヶ岳7人滑落 3人意識不明か
「警察によりますと、3人が意識がない状態とみられる。
25日午前8時半ごろ、長野県の八ヶ岳連峰にある標高2,805メートルの阿弥陀岳で、「前を進んでいた7人が滑落した」とほかの登山者から警察に通報がありました。

滑落した男女7人は同じパーティーで、3人が意識がない状態とみられるということです。
また、4人は意識があり、警察のヘリコプターで茅野市などの病院に運ばれ、手当てを受けている。

7人は、同じ八ヶ岳連峰にある、標高2,370メートルの立場岳から阿弥陀岳に向かっていたとみられています。
7人の名前や登山の行程などを調べています。

立場岳は、標高2,370メートルで、阿弥陀岳の南西に連なっています。
立場岳から阿弥陀岳に向かうルートは、一般的な登山道には位置づけられておらず、「バリエーションルート」と呼ばれる難易度が高いルートであった。」
(13:04発表、事故発生から約4時間30分後

事故連絡は、7人からではなく、ほかの登山者からの通報、これが消防と警察が敏速に対応できたものだと確信できます。
もしかしたら、7名が滑落してゆく姿を見ていたのかもしれません。
この連絡こそ、登山に欠かせないものだと。

また、3名が意識不明、4名が意識があることがわかり、登山ルートも見えてきました。
しかも難易度が高いルートと判明しております。

 

「滑落した7人は、関西方面から来た30代から60代の男性5人、女性2人のパーティーで、このうち3人が意識がない状態。
4人は意識があり、警察のヘリコプターで茅野市などの病院に運ばれ手当てを受けていますが、けがをしていて、重傷の人もいるということです。
7人の名前や登山の行程などを調べています。」
(13:52発表、事故発生から約5時間20分後

7人の身元、怪我の状態が少しずつ判明する。

 

八ヶ岳で7人滑落 2人心肺停止
「警察によりますと、このうち2人が心肺停止で、1人が意識不明の状態。」
(14:32発表、事故発生から約6時間後

意識不明であった3人のうち、2人が心肺停止、1人が意識不明と判明。

 

「大阪・吹田市の会社員、宇野さん(47歳)が足の骨を折る大けがをし、40代と50代の男女あわせて3人が軽いけが、病院で手当てを受けている。」
(14:50発表、事故発生から約6時間20分後

怪我をされている4人のうち、1名が足の骨を折る大けが、他3人は軽いけが、意識不明3人の安否が気になります。

 

「警察の山岳遭難救助隊などが救助を進めましたが、このうち3人が心肺停止の状態だということです。」
(15:25発表、事故発生から約7時間後

意識不明であった1人の方も心肺停止の状態となってしまう。

 

八ヶ岳で7人滑落 3人が死亡
「心肺停止の状態だった男女3人の死亡が確認されたということです。
ほかの4人はけがをして病院で手当てを受けていてる。」
(16:47発表、事故発生から約8時間27分後

心肺停止中であった男女3人の死亡が確認される。

 

「亡くなったのは神戸市東灘区の会社員、亀石安央さん(47歳)、京都市西京区のアルバイト従業員、山下貴久子さん(39歳)、兵庫県伊丹市の建築士、中澤恒雄さん(63歳)です。」
(17:27発表、事故発生から約9時間後

亡くなられた3人の身元が公表される。

滑落 搬送先の病院医師が説明
搬送された長野県茅野市の諏訪中央病院の医師が25日夕方、取材に応じました。
この病院には滑落した7人のうち男性3人と女性1人が搬送され、このうち男性1人の死亡を確認したほか、男性1人が骨折などの重傷で入院し、残る男女2人は入院の必要はない軽傷だということです。

死亡した男性について医師は「死因につながるような大きな外傷はなかった。
雪に埋もれていた影響などもあるかもしれないが、まだはっきりしていない」と述べました。
(18:21発表、事故発生から約10時間後

亡くなられた方は大きな外傷がない、雪に埋もれたことが原因?

八ヶ岳で滑落 3人死亡4人けが
警察によりますと、7人は、24日入山し、登山届では同じ八ヶ岳連峰にある標高2,370メートルの立場岳で泊まったあと、25日に阿弥陀岳を登って下山する予定だったということです。

7人は、阿弥陀岳の南側にある標高およそ2,600メートルの「P3」と呼ばれる地点付近の岩場が切り立った尾根を登っていた際に、斜面を300メートルほど滑落したとみられるということです。

警察は、互いの体をザイルと呼ばれるロープでつないで登っていたのかなど、当時の状況や滑落した原因を調べています。
長野地方気象台によりますと、7人が滑落した阿弥陀岳付近は、けさ、高気圧に覆われて晴れていて、風は強くなかったということです。

亡くなった兵庫県伊丹市の中澤恒雄さんについて、近所に住む60代の男性は、「ご自宅で建築士の仕事をしていると聞いています。
かなり前にリュックサックを背負い登山の格好をして出かけるのを見たことがあり、山がお好きなことは知っていましたが、亡くなったと聞いて驚いています」と話していました。

亡くなった山下貴久子さんの祖母の○○紀代子さん(93)が、京都市西京区の自宅で報道陣の取材に応じました。
この中で、「孫は山に熱中していて、休みがあればしょっちゅう登山に出かけていました。山の景色の写真を見せてくれ、『高い山に登ると達成感があるんだ』と言っていました。

自分で決めたことはやり通す子で、音楽活動もしていて、自分で曲を作りライブをしていました。
亡くなったという連絡を受けて頭が真っ白になり、まだ信じられない思いです」と話していました。
(18:24発表、事故発生より約10時間後

前日24日に入山、「登山届」も出しており、立場岳で泊まり、天候もよく、強風も観測上吹いておらず、翌朝には目的地へ行動するベストな状態であったと思います。

問題・注意しなければならないのは、山の登るルートと移動方法、準備されていた道具でしょうか?
山は、阿弥陀岳の南側にある標高およそ2,600メートルの「P3」と呼ばれる地点付近の岩場が切り立った尾根を登っていた際に、斜面を300メートルほど滑落したとみられるということですから、別ルート選択肢はなかったのか?と思います。

移動方法は、互いの体をザイルと呼ばれるロープでつないで登っていたのか?
傾斜にもよると思いますが、300m滑落(東京タワーの高さ333、あべのはるかす、高さ300)と考えると心痛みます。

入念な装備、準備をされてこの日を選び行動し、P3の尾根で今一度検討されることはあったのでしょうか?

 

「現場付近で事故多発」注意呼びかけ
「7人が登っていた阿弥陀岳の南側の「P3」と呼ばれる標高およそ2,600メートル付近の岩場が切り立った尾根では、去年2月にも、早稲田大学の登山サークルに所属する大学生4人のうち2人が滑落し、20歳の男子学生が死亡しています。

地元の山岳ガイドは、現場付近で滑落や雪崩による事故が多発しているとして、登山者に注意を呼びかけていました。」
(26日、5:01発表、事故発生より約20時間30分後

昨年の事故のことを山岳ガイドより把握していたはずの7人のパーティー、何らかの方法で危険箇所の対策をしていたに違いないと思います。

 

滑落 「7人はザイルで連結」
「25日長野県の八ヶ岳連峰で7人が滑落し、3人が死亡、4人がけがをした事故で、けがをした1人が病院の医師に対し、「滑落した際、7人はザイルでつながっていた。先頭の人が足を滑らせて落ちた」と当時の状況を説明していることが分かりました。
警察は装備の状況などを調べています。

警察によりますと、このうち神戸市の会社員、亀石安央さん(48)と、京都市のアルバイト従業員、山下貴久子さん(39)、兵庫県伊丹市の建築士、中澤恒雄さん(63)が死亡し、4人が重軽傷を負いました。

死亡した3人の死因は窒息で、雪に埋まったためとみられるということです。

現場付近にはザイルが残されていましたが、けがをした1人が治療した病院の医師に対し、「滑落した際、7人はザイルでつながっていた。先頭の人が足を滑らせて落ちた」と当時の状況を説明していることが分かりました。

7人が登っていた阿弥陀岳の南側の「P3」と呼ばれる標高およそ2,600メートル付近の岩場が切り立った尾根では、去年2月にも早稲田大学の登山サークルに所属する大学生4人のうち2人が滑落し、20歳の男子学生が死亡しています。

地元の山岳ガイドは、現場付近で滑落やなだれによる事故が多発しているとして、登山者に注意を呼びかけていました。」
(26日、6:15発表、事故発生より約21時間45分後

やはり危険箇所を把握し、ザイルで安全防止策、滑落防止を行ったように思えます。
ザイル(クライミングロープ)

7人全員ザイルでつながっていたという内容に何故?という気持ちが込み上げてきます。

 

「警察によりますと、救助のため現場に到着した際、ザイルが残されていてその一部は切れていたということです。
山岳関係者によりますと、現場は切り立った岩場で、斜度が少なくとも50度を超える難所だということです。

警察は、7人の装備や登山のしかたが適切だったかなどけがをした人から話を聞いて原因を調べています。」
(26日、12:13発表、事故発生より約27時間43分後

そして傾斜50度を越える難所、ザイルの正しい使い方だったのか頭をよぎります。

 

「25日、長野県の八ヶ岳連峰で7人が滑落し、3人が死亡、4人がけがをした事故で、死亡した3人は、滑落した際に起きた雪崩に巻き込まれ死亡した可能性があることが警察への取材でわかりました。

警察の調べによりますと、7人は阿弥陀岳の標高およそ2,600メートルの「P3」と呼ばれる地点付近の急な斜面を登っていた際、斜面を300メートルほど滑落したということです。
その際、死亡した3人は滑落した際に起きた雪崩に巻き込まれて雪に埋もれ、窒息して死亡した可能性があることが警察への取材でわかりました。

また、けがをした1人は医師に対し「滑落した際、7人はザイルでつながっていた。
先頭の人が足を滑らせて落ちた」と話していて、警察によりますと、現場にはザイルが残されていてその一部は切れていたということです。

地元の山岳ガイドの石川さんによれば「現場は、先週の大雪で足場が不安定になっていて、いつもより危険な状態だった可能性がある」と指摘しました。

長野県原村で山岳ガイドをしている石川さんは、25日に事故が起きた阿弥陀岳の南側にあるP3と呼ばれる地点付近のルートは何度も登ったことがあるということです。

このルートは、「とい」のような形の傾斜が60度ぐらいの氷と雪の壁になっていて、登山専門サイトで「この時期のおすすめルート」として掲載されるなど、登山者が多く訪れる場所で、石川さんは「首都圏から近いこともあり、冬山の初心者が練習に訪れる昔から人気のコースだ」と話しました。

その上で石川さんは「本来であれば、3月は雪が固まって登りやすい時期だが、先週、大雪が降ったことで足場が不安定になっていて、いつもより危険な状態だった可能性がある」と指摘しました。

けがをした人が医師に「滑落した際、7人はザイルでつながっていた。
先頭の人が足を滑らせて落ちた」と話したことについては、「通常は安全確保する人と登る人の2人でザイルをつなぎ、ほかの人は、1人が落ちても引きずられないよう、岩場などで待機するので、そういう状況ではなかったのかなという推測しか出来ない」と述べました。
(26日、16:44発表、約31時間後

この時期のおすすめ人気ルート。
先週の大雪で足場が不安定になっていた。
死亡した3人は、滑落した際に起きた雪崩に巻き込まれ窒息、死亡した可能性。
斜面を300メートルほど滑落。
滑落した際、7人はザイルでつながっていた。
先頭の人が足を滑らせて落ちた。

この内容から読みとれるように、人気ルート、雪崩による窒息の可能性、先頭の人が足を滑らせ滑落、7人のザイル使用と滑落事故の原因が理解できた思いです。
幸いにも別の登山の方が警察・消防へ連絡したので、迅速な対応ができたものと思います。
楽しむ登山が今回は別方向になり、残念な思いです。

 

予測、予防策を考えてみる

天候から考えれば、先週の大雪、当日は天候がよくてもこの時期は「雪崩」という言葉がキーワードとなるように思えます。
足を滑らした場合、7人全員が滑落するというザイルの使用の考えはどうだったのでしょう。

危険場所なので、雪崩が起きる可能性がると判断し、別ルートも検討していたのでしょうか、予防策としては、危険だと予測すれば別ルートの考えも備えておき、現場判断を間違えないことが、重要だと。
ザイル
ザイルは正しく使用すれば安全確保の心強い味方になってくれますが、あいまいな知識で使用すると恐ろしい結果にもなりえますので注意が必要といわてます。

詳細は公開さえれておりませんが、ザイルの正しい使い方だったのでしょうか。
正しく使用しても、雪崩までは予想がつかなかったからでしょうか。

滑落の予防法はあるのか
滑落すると、場合によっては遮るものがなくて数十m、あるいは数百mも落下します。
山登りする人は誰でも細心の注意を払い登り、難所と言われているところでは汗びっしょりになって緊張して登っています。

滑落事故は山の遭難事故の中でも「重傷・死亡」となる確率が高い。

原因は不注意や油断、気のゆるみ、あせり、疲労、浮石に乗る、滑る、バランスを失うが揚げられております、不可抗力と思える事故もあり、本人が注意していても他人の不注意でトラブルに巻き込まれる事故もあります。

無理なプランも控え、登らないようにするとも書かれてます。
年齢的にも、60歳以上の中高年登山者の転倒、転落、滑落が目立ってきています。
今回の事故のように、屋根の庇(ひさし)のようにせり出しているところも滑落に注意するよういわれてます。

対策として調べたところ、慎重に行動すれば防げるもの、体力の消耗や精神的なあせりが事故につながることがほとんどでした。

 

楽しい登山にも、実は様々な危険が潜んでします、これからの登山シーズン今一度、登山の怖さを忘れてはいけない。
このような惨事が二度と起きないよう慎重に行動することを心掛けてゆきたいと。
ご冥福をお祈りいたします。




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