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2018年10月18日(木)午前2時19分ごろ、宮城県仙台市太白区で、住宅が全焼する火事がありました。
付近の住民から119番通報、消防車17台が消火にあたるも一軒の住宅火災で6人も亡くなってしまう痛ましい事故が起こりました。
警察によりますと、この家では去年8月、乗用車1台と自転車4台などが焼ける火事がありましたが、原因は不明だということです
警察と消防は今回の火事の詳しい原因を調べています。
それにしても6人全員とは痛ましい事故、ご冥福をお祈りいたします。
仙台で住宅火災 焼け跡から6人の遺体 https://t.co/iU0mwyKAsa
18日未明、仙台市太白区で住宅が焼ける火事があり、焼け跡から6人の遺体が見つかりました。この住宅に住む、子ども2人を含む6人と連絡が取れなくなっていて警察が身元の確認を急いでいます。— あい01 (@rW9qFDySPQ7HoFR) 2018年10月17日
画像元:Google ストリートビュー
火災現場だと思われます。
未明の住宅火災でしたが、衝撃的です。
なぜ深夜?やはり暖房器具からの出火でしょうか?
暖房器具を使うような気温だったのでしょうか?
気象庁による仙台の外気温を見てみます。
2018年10月17日(水)
19時:13.4℃
20時:13.2℃
21時:12.7℃
22時:11.7℃
23時:11.7℃
24時:11.7℃
2018年10月18日(木)
1時:10.3℃
2時:10.2℃(出火時間)
3時:9.6℃
暖房機器は室温20℃以下になると使用を検討しはじめる傾向があるようです。
東北や寒い地域の方は、10月頃、近畿や九州では11月中旬ごろと地域によって差はありますが、仙台だと暖房機器を利用していてもおかしくない温度です。
暖房機器の開始する目安温度は、気温が15℃を下回ったぐらいがつけ始める人が多いようですから、14℃を下回っていたので推測ですが、暖房機器を利用していたのでしょう。
火災事故の原因
推測ですが火災の原因を考えてみました。
映像から見て比較的新しく建てられた住宅のようです、外壁は大丈夫で中だけが燃えてる感じの火災でした。
暖房器具による火の取り扱いが誤ってしまった。
住宅の断熱材(発泡ウレタン)や引火しやすい住宅建材に引火し燃え広がり有毒ガスを発生させた。
放火ではないはず。
火災報知器の設置を怠った(寝室・台所・階段・廊下)取付てあれば誰かは気付くと思う。
電気火災によるもの(タコ足配線の電気コード)。
漏電火災が起きるような古い家屋ではないように見える。
寝タバコ。
無理心中・殺人。
死亡原因
こちらも推測ですが住宅火災で死亡原因となるものは何が考えてみました。
就寝中で窓も締め切り、煙に巻かれて逃げ遅れてしまったのだろう。
火より先にCO中毒で意識が無くなる一酸化炭素中毒の可能性、焼死ではないはず。
火災に対しての予防策 21項目
火災の予防策は過去に比べ進化しているのでしょうか?
注意する部分をもう一度再確認してみたいと思います。
1、住宅用火災報知器の設置(仙台市も設置義務化されてます)
・新築住宅(平成18年6月1日より)
・既存住宅(平成20年6月1日より)
仙台市ホームページ (住宅用火災警報器の設置、維持管理)こちら
一般家屋では、ビルなどのようにスプリンクラー設備、排煙設備がないため、このような火災が二度と起きないよう、火災報知機の設置義務を強化徹底させる。
パナソニック(Panasonic) 住宅用火災警報器 けむり当番 薄型2種 お得な4個セット(電池式・移報接点なし)(警報音・音声警報機能付) SHK38455*4 クールホワイト
アマゾンではベストセラー1位の商品です、煙(けむり)用(4個セット)寝室にも取り付ける。
パナソニック(Panasonic) 住宅用火災警報器 ねつ当番 薄型 定温式 お得な2個セット(電池式・移報接点なし)(警報音・音声警報機能付) SHK38155*2 クールホワイト
こちらは熱用ですから煙が出やすい台所にいかがでしょうか。(2個セット)
2、寝たタバコはしない。
3、ストーブは燃えやすいものから離れた位置で使用する、ストーブの周囲で洗濯物を乾かさない。(電気ストーブ、ファンヒーターも)
4、ガスコンロから離れるときは、火を止めてから移動する、天ぷらを揚げるときは、その場を離れない。
5、マッチ、ライターは子どもの手のとどかない場所へしまっておく。
6、家を建てる前なら断熱材は不燃性のものを使用する(断熱材グラスウール)断熱効果が高いものでも可燃性では万が一の場合は危険。
7、住宅を建てる場合には耐震性も必要ですが、耐火性も考慮した設計が必要。
8、オイルヒーター、即効性に欠けてますが、タイマー利用での使用で火災予防できる。
9、不審火(放火)に気をつけ、軒先や家の周囲にに燃えやすいものは置かない。
10、2F用に窓枠型の避難はしごも用意しておくのも予防策。
一般住宅用避難はしご(窓枠型) 2F用
11、火の回りの速さを考えると木造造りではなくコンクリート製の建物、ただ一酸化炭素中毒はどちらも変わらず発生するので注意が必要。
12、住宅用消火器を設置する。
13、寝具、衣類、カーテンなど防災品を使用する。
14、お年寄りや身体の不自由な人を守るために、隣近所の体制をつくる。
15、仏壇のロウソクの火から着衣に着火しないよう気をつける、ロウソク・線香が倒れて火事になるので気をつける。
16、ガスコンロで調理中、コンロの炎が袖口に着火しないよう気をつける。
17、こたつの中で洗濯物を干したりしない。
18、電気製品のプラグを差したままだとトラッキング現象が起こり発火します、差込口周辺は掃除が必要。
トラッキング現象を予防する商品です。
19、電気のコードを束ねたまま使用すると、熱の逃げ場所がなくなりそこから熱を持ち燃えやすいものがあると発火するので電気コードは束ねて使用しない。
20、風の強い日焚き火は控える。
21、カセットコンロ、ガス機器を使用するために注意事項です。
画像元:滋賀県大津市ホームページ
1、カセットこんろをおおうような大きな調理器具は使用しない。
2、クッキングヒーターや焼き物器など、他の熱源の上や近くに、カセットこんろ・ボンベを置かない。
3、セラミック付き焼き網は使用しない。
4、ストーブやファンヒーターの近くなど、高温になる場所にカセットこんろ・ボンベ、殺虫剤、エアゾール製品を置かない。(スプレー缶)
5、カセットこんろを2台以上並べて使用しない。
6、炭の火おこしは危険なので行わない。
結局のところ、火災の予防策は過去に比べ進化しているのか調べた結果、上記内容となりおおきな進化していないように思えます。
コンロは、Siセンサーが普及されたため、住宅火災の最多であったコンロからの火災は減少しつつあります。
参考にしてみてください。
火災を発見した場合の心得(3か条)
1、早く知らせます
「火事だ」と叫ぶと近隣の方々は助けを得やすいため、119番通報の前に知らせることが重要のようです。
2、早く消します
風呂の残り湯や消火器が自宅にない場合は、共同住宅の周辺にある「備え付けの消火器」を使うなど活用する。
3、早く避難します
消火器で初期消火できるボーダーラインは、炎が天井に達するまでなので、それ以上広がった場合は逃げます。
近年発生した住宅火災で多数死者が出たケース
2018年1月31日午後11時40分ごろ、札幌市東区の共同住宅火災で入居者16人のうち11人(男性8人・女性3人)死亡。
築50年ほど、旅館を改築した木造2階建てでほとんどが65歳以上の単身高齢者だった。
この住宅は各部屋に火災報知器があったが、スプリンクラーは設置されていませんでした。
Youtube:28秒
2017年5月7日午後11時20分ごろ、北九州市小倉北区の木造2階建てアパート火災で6人死亡。
煙を吸うなど逃げる際飛び降りなどで怪我をした方5人、命に別条はない。
Youtube:48秒
2017年2月4日午前1時15分ごろ、栃木県小山市木造2階建ての店舗兼住宅火災で5人が死亡。
1階の台所付近が激しく燃えているという、司法解剖した2人の死因が一酸化炭素中毒だった。
Youtube:60秒
2016年11月6日午後11時30分ごろ、新潟市北区の住宅火災で4~8歳の子ども3人を含む4人が死亡。
2016年1月12日午前2時40分ごろ、群馬県伊勢崎市の住宅火災で、7歳と13歳の子どもを含む3人が死亡。
おわりに
火災はやはり冬場が多く、夜間に発生するケースが多いようです。
寒くなれば、空気の乾燥や暖房器具の使用頻度が高まるので、冬の暖房器具などは火の取り扱いには十分注意が必要です。
本格的な冬はこれからが本番となります。
住宅火災は本当に恐ろしい、寝静まってからの火災は特に危険です、住宅用火災報知器は24時間365日(約10年電池寿命もあり)寝ていても見張り番してくれる命綱ですから是非設置すべきです。
「火災だ!」と聞こえたらお互いできる限り協力しあいましょう。
そして火災予防できることを準備しておきましょう。
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