トイレの給水タンク水が止まらない!便器からもポタリと発生するトラブル対処方法
- 2020/1/29
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静かにするとトイレのタンクから音がする、便器の中やフチよりタラリと水が出ている、手洗する管からも糸をひくような水が出ている、このような症状はボールタップにあるピストンバルブのパッキンを交換する必要が考えられます。
トイレタンク内の漏れは、2種類考えられます。
・ボールタップバルブのパッキン不良
・排水弁の劣化不良
今回の不良はバルブパッキン不良でした。
どうのうな部品を購入すればよいの費用は?、準備するものは?、手順など含めてご紹介します。
トイレ給水タンク、水がとまらない症状
タラリ、チョロチョロと音がする、手洗い間からも水、便器からも水が出ているという症状を画像で紹介します。
まず手洗い用管から糸引くような水が出っぱなしとなりました。
もちろんタンク内はチョロチョロと音が聞こえます。
便器内はを見ると。
ウォシュレット側と手前側と周囲に水滴がジワリ、ポタリと流れております。
はじめは、ウォシュレットからの水漏れ?と疑いましたが、タンク内での水が止まらないことが原因のようです。
まず手洗い管付きタンクのフタを開けなければなりません。
原因調査するための工具
・10円玉かマイナスドライバー
まずは給水を止めなければなりません。
10円玉かマイナスドライバーで先端部にある止水栓のネジを右方向に止まるまで回します。
回し終えたら、タンクのフタを開けるのですが、陶器(破損しやすい)ため慎重に作業が必要です。
手洗管が中央にあるタイプは、中に配管があるのでゆっくりと持ち上げてみます。
少し持ち上げると、手で緩めることができるネジがあるので、時計の反対周りに回し緩めます。
少しフタを持ち上げたところ。
矢印部分を緩めます、そしてゆっくり少しだけ引き抜くような動作で配管が取れます。
ふたが取れたので、原因を探します。
一度通常の排水操作を行います、ハンドルレバーを持ちいつものように操作します。
ジャバーと勢いよく流れますが、止水栓が閉じたままなので給水されません。
今外した手洗い管のホースをタンク内、下に向けて手で押さえておいてください。
止水栓を全開せず、ゆっくり開けてください。
またタンク内に水がたまりはじめます。
本来ならオーバーブロー管の頂上部まで水位が上がらないはずですが、水が水位を超えて排水しておりました。
排水された水は便器へと流れます。
これが便器を濡らす原因、ウォシュレットから出る漏れではないことも判明します。
ボールタップの器具本体部分を確認します。
するとボールタップバルブ部からポタポタと落ちる水を発見。
パッキン不良が考えられます。
交換にはボールタップすべて交換、ボールタップバルブ交換、ボールタップバルブのパッキン交換と3種類の交換方法が考えられます。
一番安く済ませるにはボールタップバルブのパッキン交換です。
お値段もホームセンターで199円(税抜き)でした。
TOTO ボールタップバルブ用パッキン THYK2
アマゾンでも同じ値段でした。
これでパッキン交換しても水漏れが止まらない場合は、ボールタップすべて交換も考えておりました。
今回は、上記TOTO製パッキンを使用。
3つのうち使用するのは1つだけです。
タイプが違うように見えますが、上と左が同タイプ、右側がかぶせるタイプ。
必要な工具
必要な工具を掲げてみます。
・モンキーレンチ
・マイナスドライバー
・ラジオペンチ(150mm)
・紙ヤスリ(600番)
・タオル(養生 手拭用)
・キッチンペーパーかティシュペーパー(漏れ確認)
モンキーも10円玉が挟めるほど加える幅があれば、フレキ管やボールタップを外すことができます。
以上、準備ができたので早速、パッキン交換です。
バルブのパッキン交換手順
タンクもボールタップも、TOTO製品です。
1、止水栓を閉じて水が出ないか再確認します。
2、給水の配管を外すので下に養生します、配管にたまった水を受けるため。
(食べ終えたカップラーメンで受け皿、タオルを回りに広げました)
3、モンキーレンチで反時計周りに回し緩めます。
フレキ管が外れると黒いパッキンが入っております、そのまま使用するか交換するか判断となります。
さわって、手が黒くなると交換時期のようです。
4、次にタンクからボールタップを取り外します。
ご家庭によっては手順3と手順4を給水管を外さなくてもよい場合があります。
赤丸部分がタンクとのすき間があり白丸、ボールタップバルブを抜き出すことができる空間がある場合は、赤丸部分だけ緩めればよいのです。
今回のケースは、タンク内に凹凸あり、赤丸のネジを緩めてもバルブが抜けないことで取り外すことにしました。
5、タンクから取り外し。
上部フタと同じように、陶器なので回す方向を間違えないでください。
反時計回りです、片手でゆるめ、ボールタップ本体も途中からグラつくのでそえておきます。
固定ナットを外すとゴムパッキン等が挟まっているので無くさないよう注意。
取り付けも陶器なので力加減には十分注意が必要です。
タンクから外せました。
ボールタップバルブを外すネジは1ヶ所だけです。
板タイプのネジですからラジオペンチで挟み反時計周りに回します。
少し固めだと思います、ラジオペンチの先ではなく中央あたりで回すと楽です。
ネジをはずしたら、バルブを外したいので黄色で示した器具を矢印方向にスライド移動させます。
バルブが外せます。
6、バルブパッキン交換
バルブを抜き出すことができました。
製品名:THY584というピストンバルブです。
角度を変えると、パッキンがあります。
ゴムパッキンが磨耗して接触部との隙間が発生し水が漏れたと考えられます。
このゴム部を外します。
ゴムには取付方向があり△マークがあるのがわかると思います。
このマークの向きで新しいパッキンと交換します。
新しいパッキンは台形の形をしているので、底辺が広い方がバルブを入れる方向です。
(逆に取り付けしないように)
ゴムパッキンを取り外したら、600番の紙やすりで金属部分を軽く磨きます。
凹凸がないようでしたら、そのまま取り付けても大丈夫だと思います。
新しいパッキンを取り付けたところ、厚みがあります。
パッキンの周りを軽く磨き、取り付け完了です。
元に戻します。
7、元に戻す
ピストンバルブを元の位置に戻します。
向きがあるのでご注意ください。
金属プレートがバルブの中に入るようにしてネジを締めます。
ネジとプレート穴が合わさるように取り付けます。
最後にラジオペンチで増し締めです。
あまり力強く締めない手で回らない程度なら大丈夫です。
ボールタップのバルブパッキン交換作業が終えたので、タンク取付です。
8、タンク取付
タンクとボールタップの取付時は、本締めはせず少しグラつく程度にしておき給水管を取り付けます。
給水管とボールタップを固定します。
ボールタップ側は強く締めると陶器なので破損する恐れがありますのでご注意ください。
給水側のナットは締め具合が重要となります。
緩んでいればその部分から水漏れするからです。
ある程度締めたら最初に締めた止水管を少しだけ開き様子を見ます。
漏れが発生したら止水管を再度締めます。
ナット側は水漏れしないまで締めたら、ボールタップ側も固定します。
ボールタップ側は陶器なので強く締め付けは注意してください。
漏れが無いようでしたらティッシュペーパーやタオルなどでナット部分(継ぎ手)を拭きます。
水滴が出なければ元の状態になったので給水管、ボールタップ、タンクとの取付は完了です。
本格的に止水栓を開くのですが、手洗用の給水管をタンク内下に向けてから給水を開始します。
この時、ボールタップの浮き玉が上下に動くか試します。
オーバーブロー管など接触していないことを確認します。
水が溜まり浮き玉が上へ移動すれば、自然に給水されていた水が止まります。
修理する前はオーバーブロー管からあふれ出ていた水は、修理後通常レベル(WL)で止まるはずです。
漏れていたボールタップのバルブ部分からも水は出ていないことが条件となります。
浮き玉が自然に動作するか数回水を通常通り流してみてください。
手洗い用給水管は下に向けたままです。
浮き玉の動作試験です。
タンクに水か溜まった状態でしばらく様子をみます。(5分くらい)
この間、便器に水が出ていないか調べます。
ここで出るようなら、排水弁が疑われるからです。
(引用元:TOTO)
今回の水漏れは、ボールタップのバルブパッキンが劣化しタンク内の水位が上がりオーバーブロー管から水が落ち便器へ流れたことになります。
タンク内水位が通常レベルで便器からの水滴がでる場合は排水弁を交換する必要が考えられます。
もちろん排水弁の形状は多くあるのですが、一般的にホームセンターでも販売されているはずです。
便器内の周囲を一度トイレットペーパーでふき取り、やや乾いた状態で再度トイレットペーパーを敷いてみます。
濡れるようでしたら、排水弁があやしいと考えられます。
漏れがないようでしたら、最後の仕上げ、手洗い用給水管と上フタを取り付けます。
やはりこちらも陶器なので、慎重に取り扱いしてください。
最後に給水管のナット部分を素手で触り水滴があるのか確認します。
不具合はなくなり今回の水漏れは、改修されました。
おわりに
ボールタップを最終的には交換しなければという考えで試した結果、修理代金は200円少々だったので安心しました。
ボールタップ高い製品だと7,000円くらいホームセンターで販売されていました。
同じような症状でお困りの方はチャレンジいかがでしょう。
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