Tami（多観）

上地結衣さんは、日本の車いす選手ですが、すごい人だったのでご紹介します。

女子車いす史上6人目の生涯グランドスラム制覇、しかも21歳と135日での達成は、「女子車いすテニスにおける最年少での年間グランドスラム」という記録としてギネス世界記録に認定された方のなのです。

もちろん、2020年パラリンピック日本代表選手候補でしょうし、期待できる選手です。

気になる選手としてとりあげてみました。
上地結衣さんのプロフィールと経歴を見れば、2020年の車いすテニス応援するのに磨きがかかります。

上地結衣さんプロフィール

読売新聞さん(@yomiuri_news)がシェアした投稿 – 2016 9月 15 5:00午前 PDT

名前：上地結衣（かみじゆい）

出身地：兵庫県明石市

出身校：明石市立明石商業高等学校卒業

生年月日：1994年(平成6)4月24日（2017年23歳）

身長：143cm

利き手：左手

星座：おうし座

干支：戌年（いぬ）

所属：エイベックス・グループ・ホールディングス

趣味：ネイルアート

ラッキーカラー：ブルー
兵庫県の車いすテニス協会役員の家族からプレゼントしてもらったもタオルの色がブルー。
お守りのように大切にしている、ラケットバッグに入れて、試合前にはそのブルータオルを見て励ましてもらう。

兄弟：姉

コーチ：千川理光（ちかわまさあき）さん

彼氏：彼氏と結婚の情報はありません。

略歴

先天性の潜在性二分脊椎症で、元々は装具をつけて歩くことはできていたが、成長とともに歩行困難になる。
生まれつき脊椎に障がいを抱え、両足に麻痺があり左足の運動能力が低く、車いす生活を余儀なくされた。

二分脊椎症（にぶんせきついしょう）とは、先天的に脊椎骨が形成不全となって起きる神経管閉鎖障害の一つ。
母胎内で胎児が脊椎骨を形成する時に何らかの理由で形成不全を起こし症状の軽いものは気付くことなく終わるが時に本来、脊椎の管の中にあるべき脊髄が脊椎の外に出て、癒着や損傷をしていることがある。
このように二分脊椎症には症状の重い開放性の二分脊椎症と症状の軽い潜在性の二分脊椎症があり、通常は開放性の二分脊椎症のことを指す場合が多い。
脊髄髄膜瘤ともいう。下肢の麻痺や変形、膀胱・直腸障害に因る排泄障害などが症状として見られる。

上地結衣さん(10歳)

2004年(平成16)、小学校4年の終わり頃から、車いすバスケットボールを始める。

上地結衣さん(11歳)　車いすテニス始める

2005年(平成17)、小学校5年、車いすバスケットボールメンバーの紹介、姉のまねで11歳から車いすテニスを始める。

車いすテニスを始めたきっかけ

春に県営のテニスコートで姉と初めてプレーしました。
私は姉のまねをしたがる性格で、塾や習い事も全部姉と同じことをしていました。
その姉が中学校の部活動で軟式テニス部に入ったのを見て、「自分も一緒にテニスがしたい」と思い始めました。
当時は補装具を付けていれば歩くことができたので、立ってテニスをしていたのですが、ラケットを振ったり、ボールを追いかけたりすることが難しくて、そのうち車いすに乗ってプレーするようになりました。

上地結衣さん(12歳)

2006年(平成18)、小学6年生。

上地結衣さん(13歳)

2007年(平成19)、3月小学校卒業。

2007年、4月中学校入学。

上地結衣さん(14歳)　日本ランキング1位　初優勝

2008年(平成20)、コーチを務めた経験がある千川理光（ちかわまさあき）さんと知り合う。

2008年、14歳で史上最年少、日本ランキング1位となった。

2008年、NEC全日本選抜車いすテニス選手権大会で初優勝し2015年まで8連覇する。
（通称：NEC-JWTAマスターズ）
NEC-JWTAマスターズは、1992年から日本車いすテニス協会および吉田記念テニス研修センターが主催する車いすテニスの競技会。
男子シングルスおよび女子シングルスではそれぞれ日本ランキング上位8名、クァード（重度障がい者クラス）シングルスでは日本ランキング上位4名に出場資格が与えられ、毎年12月頃に千葉県柏市の吉田記念テニス研修センターで開催される。

上地結衣さん(15歳)

2009年(平成21)、NEC全日本選抜車いすテニス選手権大会で優勝（V2）。

上地結衣さん(16歳)

2010年(平成22)、3月、中学校卒業。

2010年、4月、明石市立明石商業高等学校入学。

2010年、ダンロップ神戸オープンで初優勝（2010～2017）。

2010年、ダンロップ神戸オープンダブルス初優勝（2010～2012、2015～2016）。

2010年、NEC全日本選抜車いすテニス選手権大会で優勝（V3）。
（通称：NEC-JWTAマスターズ）

上地結衣さん(17歳)　Peace Cup（ピースカップ）初優勝

2011年(平成23)、コーチを務めた経験がある千川理光（ちかわまさあき）さんに指導を受ける。

2011年、ピースカップ、シングルスで初優勝。
（2013年まで3連覇）
ピースカップは、広島市で毎年10月に開催される車いすテニスの国際大会。
国際テニス連盟公認のNEC車いすテニスツアーのトーナメント大会の1つ。

2011年、大阪オープン優勝。

2011年、釜山オープン優勝。

2011年、大邱オープン優勝。

2011年、大邱オープンダブルス優勝。

2011年、ダンロップ神戸オープン優勝（V2）。

2011年、ダンロップ神戸オープンダブルス優勝。

2011年、NEC全日本選抜車いすテニス選手権大会で優勝（V4）。
（通称：NEC-JWTAマスターズ）

上地結衣さん(18歳)　決意

2012年(平成24)、18歳のとき、彼女はロンドンパラリンピックへの切符を手にすることになる。

2012年、8月29日～9月9日ロンドンパラリンピック、日本代表として参加。
シングルス・ダブルス（パートナーは堂森佳南子さん）ともにベスト8入賞する。
シングル1回戦・2回戦勝利するも、準々決勝で敗退し入賞する。（ベスト8）
ダブルス準々決勝で敗退し、入賞。（ベスト8）
パラリンピックという世界最高峰の舞台に立ったことでテニスプレーヤーとして生きていくことを決断する。

2012年、Peace Cup（ピースカップ）、シングルスで優勝（V2）。

2012年、ダンロップ神戸オープンで優勝（V3）。

2012年、ダンロップ神戸オープンダブルス優勝。

2012年、NEC全日本選抜車いすテニス選手権大会で優勝（V5）。
（通称：NEC-JWTAマスターズ）

上地結衣さん(19歳)　テニスマスターズ優勝

2013年(平成25)、3月、明石市立明石商業高等学校卒業。

2013年、ジャパン・オープン初優勝（2013～2016）。

2013年、NEC車いすテニスマスターズシングルスで、オランダ人選手以外では初となる優勝する。
NEC車いすテニスマスターズは、国際テニス連盟（ITF）が主催する国際車いすテニスツアー（毎年世界40ヶ国で140大会開催）の集大成として、シングルス（男子、女子、クアード）の当該年度の世界チャンピオンを決定する大会。

2013年、Peace Cup（ピースカップ）、シングルスで優勝（V3）。

2013年、ダンロップ神戸オープン優勝（V4）。

2013年、NEC全日本選抜車いすテニス選手権大会で優勝（V6）。
（通称：NEC-JWTAマスターズ）

2013年、プロに転向。

上地結衣さん(20歳)　ダブルス年間グランドスラム達成　世界ランキング1位

2014年(平成26)、1月13日～26日、2014年全豪オープンダブルスでグランドスラム初優勝。
ジョーダン・ホワイリーさん（イギリス）と組んでいる。

2014年、ジャパン・オープン優勝（V2）。

2014年、5月、世界ランキング1位となる。

2014年、5月25日～6月8日、全仏オープンではシングルス・ダブルス優勝。
シングルスにおいて四大大会で初めて頂点に立つ。
先月行われた車いすテニスのジャパンオープン「飯塚国際車いすテニス大会」(福岡県飯塚市)でシングルス優勝したことにより、初めて世界ランキング1位を獲得したが、その後2位となる、今回の優勝で1位に返り咲きます。

2014年、6月23日～7月6日、ウィンブルドン（ダブルスのみ開催）でダブルス優勝。
ジョーダン・ホワイリーさん（イギリス）と組んでいる。

2014年、9月4日～7日、全米オープンでもシングルス・ダブルスで優勝し、ダブルスで年間グランドスラムを達成する。（1年で全豪、全仏、全英、全米の4つのグランドスラム大会を制覇）

2014年、10月18日～24日、2014年アジアパラ競技大会（韓国・仁川で開催）
シングルス：銅メダル、ダブルス：銀メダル（堂森佳南子さんとペア）を獲得する。

2014年、11月26日～30日、シングルスマスターズを4位。
ランキング上位8名が出場できるこの大会に、ランキング1位として出場したが、4位。

2014年、ワールドチームカップで3位となる。
ワールドチームカップは、1985年から始まった車いすテニスの国別対抗団体戦。
シングルスを2試合、ダブルスを1試合行う。

2014年、ダンロップ神戸オープン優勝（V5）。

2014年、NEC全日本選抜車いすテニス選手権大会で優勝（V7）。
（通称：NEC-JWTAマスターズ）

上地結衣さん(21歳)

2015年(平成27)、1月19日～2月1日、2015年全豪オープンダブルス優勝（2連覇）。
初戦を6-4、6-3のストレートで快勝。
決勝戦、3時間21分に及ぶタフな試合をフルセットの末に4-6、6-4、7-5で制し、全豪オープン2連覇を達成。
グランドスラム5大会連続優勝中。
シングルスは、準々決勝を6-3、6-1、準決勝も6-2、6-1とストレートで快勝するも、勝戦では3-6、5-7で負け2年連続の準優勝。

2015年、ジャパン・オープン優勝（V3）。

2015年、5月24日～6月7日、全仏オープンシングルスは準決勝でアニーク・ファン・コートの前に敗れる。
連続優勝は5でストップ。
シングルス、ダブルス共に昨年の覇者として大会に臨んだが、シングルスは、第3セットまで持ち込むが、負け。
ダブルスの決勝戦も、10ポイント先取のスーパータイブレークへ持ち込んだが、敗退。

2015年、ダンロップ神戸オープン優勝（V6）。

2015年、ダンロップ神戸オープンダブルス優勝。

2015年、NEC全日本選抜車いすテニス選手権大会で優勝（V8）。
（通称：NEC-JWTAマスターズ）
準決勝も6-0、6-0のストレートで完勝、決勝戦では第1セットで今大会初めてゲームを落とすが、6-2、6-0の快勝で優勝する。

上地結衣さん(22歳)　銅メダル獲得

2016年(平成28)、1月12日～16日、2016Apia国際シドニー車いすテニスオープン、シングルス・ダブルスで準優勝を果たす。

2016年、1月27日～30日、2016年全豪オープンダブルス優勝（3連覇）。
ペアはオランダのマリヨレン・バウス選手。
決勝戦ではペアとの息もぴったりと合い、6-2、6-2のストレートで快勝。
3年連続となるオーストラリアでのグランドスラムタイトル獲得。

日本から応援してくださった方へ
「みなさんのおかげで後押しをしてもらい、常に気持ちを強く持っていくことが出来ています。引き続き応援宜しくお願いいたします！」と感謝の言葉を述べた

2016年、3月CM、三井住友銀行の初CMとして出演する。
2016年、ジャパン・オープン優勝（V4）。

2016年、5月22日～6月5日、全仏オープンダブルスでは2年ぶりの優勝。

2016年、6月27日～7月10日、ウィンブルドンダブルス優勝（3連覇）。

2016年のリオデジャネイロ、そして2020年の東京パラリンピックに向けた
意気込みを教えてください

結局、高校3年生で2012年のロンドン・パラリンピックに初出場したことがきっかけで、これから先はテニス一本でいくことを決めました。
パラリンピックに出場したときはまだ迷っていたのですが、4年に1度の大会に人生を費やしてきて、1つの勝利のために頑張ってきた選手たちと試合をし、「これから先もテニスをやりたい」と自分の気持ちが固まりました。
パラリンピックには他の大会とは違った独特の雰囲気があります。
観客の期待もすごく大きかったようで、選手全員を盛り上げてくれるような暖かい応援がとても印象的でした。テニスを続けていくか迷っていた時期だったので、すごく良いタイミングでパラリンピックに出ることができたと思っています。
だから、2016年のリオデジャネイロや2020年の東京のパラリンピックでは、かつての私と同じように、何かに迷っている人の気持ちを変えることができるように、選手として関わることができたら嬉しいです。

2016年、9月7日～18日、リオデジャネイロパラリンピックでは、シングルスで日本人初の銅メダルを獲得。
二條実穂さんとのダブルスは3位決定戦で敗れ、メダル獲得に至らなかった。

2016年、ダンロップ神戸オープン優勝（V7）。

2016年、ダンロップ神戸オープンダブルス優勝。

2016年、NEC全日本選抜車いすテニス選手権大会で優勝（V7）。
（通称：NEC-JWTAマスターズ）

上地結衣さん(23歳)　全豪オープンシングル初優勝

2017年(平成29)、1月16日～29日、2017年全豪オープンシングルスに第2シードで出場し、初優勝。

2017年、4月20日～23日、ダンロップ神戸オープン優勝（V8）。
シングルス8連覇、ダブルス3連覇と地元兵庫県の大会で圧倒的な強さを見せた。
前回の全豪オープン以来の公式戦に挑み、シングルス4試合でわずか4ゲームしか落とさずに優勝。

2017年、5月16日～21日、ジャパン・オープン優勝（V5）。
シングルス5連覇・ダブルス3連覇の偉業を達成。

2017年、CM、三井住友銀行が贈る応援CM。

2017年、9月11日、ニューヨークで行われた全米オープン決勝でウィンブルドン選手権覇者のディーデ・デフロートさん（オランダ）に7-5、6-2で勝ち、2014年以来3年ぶりの優勝を果たした。
今季の四大大会で全豪オープン、全仏オープンと合わせた年間3冠を達成。

上地結衣さんのコメント

「２０１４年以来の久しぶりの優勝でうれしい。ボールの跳ね方も普段の大会と違い、最後まで慣れなかったが勝てて良かった。
（７月から導入した新しい車いすで優勝し）やっていることが間違いではなかった」

強さ秘密

 　車いす操作がトップレベル
自分が打った球をみていない、移動スピードが早い、車いすが完全に足以上の動き。

 　次の手を予測する能力
展開を予測するの能力がすごい、展開を予測するので最短距離に移動。

 　左利きからのバックハンドスピン
左利きからのバックハンドスピンをすると、ワンバウンドする時に、高く跳ね上がり、相手選手が返せない。
本人も、一年以上かけて会得した技術なのです。

   正確なショット
ショットが正確、難しいバックハンドのショットも、片手で正確に打ち返すことが可能。

   メンタル
「私にはできないものはない」自分に言い聞かせ、ハードなトレーニングにも耐えてきている。

「私は１位になりたい、優勝したいと思って戦っているのではありません。
試合中に頭にあるのは、ただ『目の前にいる相手に勝ちたい』という一念のみです」

世界の注目選手と比較（2017.5.22）

名前：ジェシカ・グリフィオンさん
国籍：オランダ
生年月日：1985年4月17日（2017年32歳）
順位：シングルス1位、ダブルス2位
14歳で車いすバスケのオランダ代表、女子シングルス世界ランキング1位。

名前：上地結衣さん
国籍：日本
生年月日：1994年4月24日（2017年23歳）
順位：シングルス2位、ダブルス3位
11歳で車いすテニスを始め、2014年、国際テニス連盟(ITF)が公表する世界女子車いすテニスランキングにおいて日本人初となる1位、ダブルスの年間グランドスラムを達成。

名前：アニーク・ファンクォトさん
国籍：オランダ
生年月日：1990年8月15日（2017年27歳）
順位：シングルス5位、ダブルス1位
10歳で車いすテニスをスタートし、2013年にはJ.グリフィオンとのペアで、ダブルスの年間グランドスラムを達成。

名前：ディーダ・デ グロートさん
国籍：オランダ
生年月日：1996年12月19日（2017年21歳）
順位：シングルス3位、ダブルス4位
7歳より車いすテニスをスタートし、2017年全豪オープンでは日本の上地結衣とペアでダブルスに出場。

おわりに

今からでも遅くない、上地結衣さんを覚えておいて損なしだと思います。
今後も活躍されるプロ選手です、2020年のパラリンピックで注目したい人です。

世界的に見るならば、ジェシカ・グリフィオンさんも世界ランキング1位ですので、注目選手です。

怪我がなく2020年向かえることができますように。

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こちらも、見ていただければ徐々にオリンピックイメージが沸いてくると思います。

 

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