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ありふれた菌と言われている人食いバクテリア菌、日本では年間100~200人が発症しているようです。
2015年の日本の患者数は279人、2016年は442人、2017年11月26日までには493人となり、過去最多になった。なんと、調査を始めた1999年以降で、最多となりました。
「人食いバクテリア」とも呼ばれる「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」とは何か調べてみました。
人食いバクテリア
劇症型溶血性レンサ球菌感染症とは
「人食いバクテリア」=「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」。
「A群溶血性レンサ球菌」という細菌に感染することで引き起こし、手足の筋肉が急激に壊死し、多臓器不全などになることがあり、致死率は30%にのぼるようです。
病原体は「A群溶血性レンサ球菌」、私たちの身のまわりに存在する細菌「常在菌」です。
子どもの15%~20%が喉などに保菌しているといわれてます。
通常、この菌が引き起こす病気として知られているのが咽頭炎、扁桃炎、扁桃炎などです。
通常は抗菌剤で治療が可能です。
何らかの突発的な要因で症状が劇的に重症化することがあります。
これが「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」です。
原因は不明、高熱をだして、手足が腫れ激しい痛みを引き起こし、やがて筋肉が壊死してしまいます。
多臓器不全に陥るなど全身で症状が悪化、時には数時間で死に至ることも。致死率は高く、3割に達するため「人食いバクテリア」と呼ばれるといわれてます。
原因がはっきりしていない病気の1つ。
潜伏期間
2日~5日
初期症状
強い手足の痛み(足が多くそこが腫れる)。
最初は赤くなってきて腫れてきて熱が出る(黒や赤紫への色の変化・斑点)。
そこからだんだん色が紫色になってくる、というとちょっと危ないですね。
腫れがどんどん上に上がってくる(手足に水ぶくれ・水泡)。
それが時間単位で上がってくるといわれてます。
1、発熱
2、のどが痛い
3、皮膚が赤く腫れ上がる
4、めまい
5、インフルエンザに似た症状
6、突然発症する激痛
7、錯乱状態
8、下痢・おう吐
9、血尿
小さな個人医院よりも総合病院や大学病院へ行くことをすすめています。
感染経路
感染経路は3つが有力といわれてます。
1、飛沫感染。(咳やくしゃみなどから感染すると考えられます)
2、傷口感染。(傷口に細菌が入り込んで発症しています)
3、食べ物からの感染。(傷のある保菌者が調理をした食材を食べて発症した事例が報告されています)
対処法
この病気に対するワクチンはありません。
1、うがいや手洗いを徹底する
2、マスクする
3、傷口を清潔に保つ
早期発見と早期治療が症状の劇症化を防ぐといわれます。
似た症状があれば、早めに総合病院・大学病院へ。
治療法
劇症型溶血性レンサ球菌感染症の治療法は、手術だそうです。
壊死してしまった身体の一部は、手術で切断する以外に方法はないといわれてます。
注意する人
1、糖尿病・肝硬変・慢性腎臓病・がんの方
2、免疫抑制薬を服薬中の方。
3、アルコール飲みの多い方。
4、ウイルス感染症(インフルエンザ)にかかっている方。
5、妊娠中、出産直後の方。
年齢層は、子供から大人まで広範囲の年齢層に特に30歳以上の大人に多いのがひとつの特徴といわれてます。
専門家は、できるだけ早く治療を始めることが必要だと警鐘しております。
おわりに
これからの季節、インフルエンザと人食いバクテリアも増え続けてゆけば、どうなってしまうのかこの日本。
菌で人類滅亡と来る日がジワリと始まっているのかもしれません。
初期症状を理解し予防し、「ここまで」としてくいとめたい病気です。
その他感染関連はこちらです。
→インフルエンザ予防法 対策方法を知っていれば毎年乗り切れる
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2017年 12月 06日
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2018年 1月 06日
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