2018年箱根駅伝 出雲駅伝 全日本大学駅伝 三大駅伝を知れば箱根駅伝がますます楽しめます

箱根駅伝

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2017年11月5日に行われた「全日本大学駅伝」は、20年ぶりに「神奈川大学」5時間12分49秒で3度目の優勝を果たしました。

2位東海大学、3位に青山学院大学となり、2018年の箱根駅伝が更に熱くなるはずです。

しかし三大駅伝をご存知でしょうか?
出雲駅伝・全日本大学駅伝・箱根駅伝を三大駅伝というそうなんです。

季節が冬になれば男女テレビで走っているなーというぐらいしか興味はなく、マラソンは箱根駅伝でしょう!と思っていたが、どうやら違っていたようです。

今回の優勝された東海大学のゴール後は、歓喜の輪ができ、主将の鈴木健吾さんが3度宙を舞いましたが、指揮官である、大後栄治監督は、選手からの胴上げの申し出を断ったのです。

えー?20年ぶりの胴上げを断った?ということは、目標は箱根駅伝。

しかし、この大会でこれだけ喜ぶ姿を見れば、全日本大学駅伝や出雲駅伝をもう少し詳しく知りたくなり調べてみました。

三大駅伝を知れば、来年の箱根駅伝の見方が変わるかも知れません。



三大駅伝

出雲駅伝(三大駅伝その1)

正式名称 :出雲全日本大学選抜駅伝競走。
開催年  :1989年(平成元年)。
開催日  :体育の日(1966年に制定10/10、2000年より10月の第2月曜日に変更される)。
______また、10月10日は 1964年の東京オリンピック競技大会の開会日を記念して定められたもの。
コース  :島根県出雲市出雲大社~島根県出雲市出雲ドーム。
区 間  :【6区間45.1km】(1区間平均:7.52KM)(最短区間:5.8KM)(最長区間:10.2KM)。
参加数  :21。
視聴率  :10%程度。
最高タイム:2時間09分05秒。(2015年 青山学院大学)
主な内容 :開幕の大会、1区間の距離が短く「スピード駅伝」最終区間で逆転優勝も珍しくない。

1区(8.0km):出雲大社正面鳥居前~出雲市役所・JAしまね前。
2区(5.8km):出雲市役所・JAしまね前~斐川直江。
3区(8.5km):斐川直江~平田中ノ島。
4区(6.2km):平田中ノ島~鳶巣コミュニティセンター前。
5区(6.4km):鳶巣コミュニティセンター前~島根ワイナリー前。
6区(10.2km):島根ワイナリー前~出雲ドーム前。

2017年10月9日、第29回 出雲全日本大学選抜駅伝競走の結果、1位「東海大学」で1分33秒差で2位「青山学院大学」であった。

通過順位
1位:東海大学  :2時間11分59秒(1位・1位・3位・1位・1位・1位)の順位。
2位:青山学院大学:2時間13分32秒(8位・3位・1位・2位・2位・2位)の順位。(1位と1分33秒差)
3位:日本体育大学:2時間14分39秒(6位・7位・6位・7位・5位・3位)の順位。(1位と2分40秒差)

東海大学は、6区間のうち4区間を区間記録1位を得る。

区間記録
1区区間記録1位:23分16秒 東海大学   阪口竜平さん。2位神奈川大学 、3位中央学院大学。
2区区間記録1位:15分47秒 青山学院大学 田村和希さん。2位東海大学  、3位駒澤大学。
3区区間記録1位:24分17秒 順天堂大学  塩尻和也さん。2位東洋大学  、3位青山学院大学
4区区間記録1位:18分12秒 東海大学   鬼塚翔太さん。2位青山学院大学、3位中央学院大学。
5区区間記録1位:19分15秒 東海大学   三上嵩斗さん。2位日本体育大学、3位青山学院大学
6区区間記録1位:29分58秒 東海大学   關 颯人さん。2位アイビーリーグ選抜、3位日本体育大学

6区間で45.1KMで争われた結果、東海大学が優勝、全日本大学駅伝と箱根駅伝では、どうなるのか?
次の三大駅伝は、東海大学と青山学院大学がやはり優勢なのか。

こだわりポイント
東海大学は、2017年箱根駅伝では10位に入り辛うじて推薦枠に残ることができた。
知っていました?東海大学は2005年~2007年にかけて3連覇を果たしました。
出雲は外国人留学生がエントリー2名出場1名、出場が可能。

見どころ
三大駅伝の中で最も距離が短い「高速駅伝」なのです。
他の三大駅伝に比べ、アップダウンが少ない事、スピード重視の選手が走ることが多い。
経験値の浅い出場者も多い。
関東地区代表(関東学連):10枠(箱根駅伝(同年1月実施)の上位10校)。
東海地区代表(東海学連):01枠(東海学生駅伝(前年12月実施)の優勝校)。
関西地区代表(関西学連):02枠(全日本大学駅伝関西学連出場大学選考競技会(同年6月実施)の上位2校)。
中四国地区代表(中四国学連):01枠(中国四国学生駅伝(前年12月実施)の優勝校)。
九州地区代表(九州学連):02枠(九州学生駅伝(前年12月実施)の上位2校)。

結果、スピード重視の駅伝となる。

全日本大学駅伝(三大駅伝その2)

正式名称 :全日本大学駅伝対校選手権大会。
開催年  :1970年(昭和45年)。
開催日  :11月第1日曜日。
コース  :名古屋市熱田神宮~三重県伊勢市伊勢神宮。
区 間  :【8区間106.8KM】(1区間平均:13.35KM)(最短区間:9.5KM)(最長区間:19.7KM)。
参加数  :27。
視聴率  :10%程度
最高タイム:5時間12分43秒。(2012年 駒沢大学)
主な内容 :大学駅伝日本一を決定する大会、関東エリアの大学は箱根駅伝があるため、その前哨戦と位置付けられている。

1区(14.6㎞):熱田神宮西門前~愛知県・弥富市筏川橋西詰(喫茶シャロウ前)。
2区(13.2㎞):弥富市筏川橋西詰~三重県・川越町高松(コマツリフト四日市支店前)。
3区(09.5㎞):川越町高松~四日市市六呂見町(山九四日市支店海山道倉庫前)。
4区(14.0㎞):四日市市六呂見~鈴鹿市寺家(中勢自動車学校前)。
5区(11.6㎞):鈴鹿市寺家~津市上浜町(焼肉きんぐ津上浜店)。
6区(12.3㎞):津市上浜町~松阪市曽原町(元ドライブイン三雲)。
7区(11.9㎞):松阪市曽原町~松阪市豊原町(JA松阪前)。
8区(19.7㎞):松阪市豊原町~伊勢神宮内宮宇治橋前。

2017年11月5日、第49回 全日本大学駅伝の結果、1位「神奈川大学」で1分33秒差で2位「東海大学」であった。

通過順位
1位:神奈川大学 :5時間12分49秒(04位・3位・4位・4位・2位・2位・2位・1位)の順位。
2位:東海大学  :5時間14分07秒(08位・5位・2位・2位・3位・1位・1位・2位)の順位。(1位と1分18秒差)
3位:青山学院大学:5時間15分22秒(10位・6位・5位・3位・4位・3位・3位・3位)の順位。(1位と2分33秒差)

区間記録
1区区間記録1位:43分24秒 東洋大学   相澤 晃さん。    2位駒澤大学 、3位早稲田大学
2区区間記録1位:38分04秒 青山学院大学 田村和希さん。    2位東洋大学 、3位順天堂大学
3区区間記録1位:27分02秒 東海大学   館澤亨次さん。    2位法政大学 、3位東洋大学
4区区間記録1位:40分09秒 城西大学   菅 真大さん。  2位東洋大学 、3位青山学院大学
5区区間記録1位:33分52秒 神奈川大学  越川堅太さん。    2位東海大学 、3位帝京大学。
6区区間記録1位:35分57秒 駒澤大学   堀合大輔さん。    2位東海大学 、3位早稲田大学
7区区間記録1位:34分08秒 明治大学   阿部弘輝さん。  2位東海大学 、3位青山学院大学
8区区間記録1位:57分06秒 山梨学院大学 D.ニャイロさん。2位神奈川大学、3位東海大学

出雲駅伝の勝者は、   1位東海大学 、2位青山学院大学、3位日本体育大学であった。
全日本大学駅伝の勝者は、1位神奈川大学、2位東海大学  、3位青山学院大学となる。

誰もが青山学院大学と東海大学と予想されたと思うが、神奈川大学が優勝した。

見どころ
「全日本大学駅伝」の第1回大会は1970年3月1日に行われ、当時、大学駅伝の大きな大会は関東学生陸上競技連盟が主催する「箱根駅伝」しかなく、全国の大学が同じステージで競い合い、大学日本一を決められる大会、昔は存在しなかったようです。
実はマイナーな大会ですが、実は駅伝日本一を決める大会です。(箱根駅伝が人気ありすぎ)
全日本大学駅伝のコースは平坦も割と多く、海風の影響も大きなポイント。
2区(13.2KM)は、海風による影響と選手の体力を消耗させるNo1エース区間。
4区(14.0KM)各校のエースを配置することが多いNo2エース区間です。
前半に小刻みなアップダウンが集まっており、3区までつなげるかの前半戦、最終8区はなんといっても距離も長く、最後に上り坂、体力を温存できるかの駆け引きとなるコースです。

三大駅伝三比較

出雲駅伝   :06区間045.1KM、区間平均07.52KM、06名 1位東海大学。
全日本大学駅伝:08区間106.8KM、区間平均09.50KM、08名 1位神奈川大学。
箱根駅伝   :10区間217.1KM、区間平均21.71KM、10名 1位 ? 。

箱根駅伝は、一人の走る区間距離が全日本大学駅伝の倍以上、出雲駅伝と比較しても3倍走る距離となる。
短距離では、東海大学、中距離では、今回神奈川大学となったが、この距離を見ればこの3校以外でも10名がそれぞれタスキを渡してゆけば、どう展開するのかわからなくなるのが当然であることが判明した。

ごぼう抜き、アクシデント、タスキを渡すことができるのか?ドキドキハラハラしながらの応援、視聴率も25%以上となり、道路から絶えない応援、冬の一代イベントとなるわけです。



箱根駅伝(三大駅伝その3)

正式名称 :東京箱根間往復大学駅伝競走。
開催年  :1920年(大正9年)。
開催日  :1月2・3日。
コース  :東京大手町読売新聞社前~箱根町芦ノ湖駐車場入口往復。
区 間  :【10区間2017.1KM】(1区間平均:21.7KM)(最短区間:20.8KM)(最長区間:23.1KM)。
参加数  :21。
視聴率  :25%以上
最高タイム:11時間04分10秒。(2017年 青山学院大学)
主な内容 :本来は関東学生駅伝という位置付けだったが、日本テレビが全区間の完全中継を始めて以来、その人気は全国区になる。全区間が20km以上の距離設定、箱根の山を走る過酷なコースだが、様々なドラマが毎年生まれる。

1区(21.3km)大手町~鶴見。
2区(23.1km)鶴見~戸塚。
3区(21.4km)戸塚~平塚。
4区(20.9km)平塚~小田原。
5区(20.8km)小田原~芦ノ湖。(往路ゴール)
6区(20.8km)芦ノ湖~小田原。
7区(21.3km)小田原~平塚。
8区(21.4km)平塚~戸塚。
9区(23.1km)戸塚~鶴見。
10区(23.0km)鶴見~大手町。(復路ゴール)

総合優勝が決まります。

見どころ

1920年からマラソン選手を育てるために始まった大会です。
1区、スピードランナーや準エース級ランナーが多く走る1区。
2区、エース級ランナーが揃う2区。
3区、実力者が多く走る3区。
4区、鍵を握りそうな4区。
5区、山上りに特化した選手を選ぶ5区。
6区、時速25Kmほどの速度でカーブをこまめに回ることができる6区。
7区、実力校なら力のある選手を投入する7区。
8区、力のあるランナーを投入してくる8区。
9区、2区同様エース級選手が走る9区。
10区、準エース級の実力のある選手10区。

ただ、これだけの10人を揃えることは難しいしので連覇となると更に難しいはず、青山学院大学は3連覇中です、見どころよりも今は釘付けです、2018年さてどうなるのか?。

おわりに

今回の箱根駅伝の勝利のため、神奈川大学の指揮官である、大後栄治監督は、箱根を制するまでは胴上げせず、東海大学と前王者、青山学院大学が箱根に向けてスタンバイしているに違いない。

他の大学も、全日本大学駅伝の区間記録を見れば、東洋大学、駒澤大学、早稲田大学と二人以上区間賞をとっているため、あなどれない。
三大駅伝のうち、出雲駅伝と全日本大学駅伝の記録、箱根駅伝に向けて記録がけっこう参考になると思います。

箱根駅伝4区のコース案内・予想も含め書いております、もよかったら参照してください。↓



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